「はいはーい、キミ!え~っと、けんやクン?これに名前書いてくれる?漢字で、名字も書いてね」

「…?…おい、珠璃っ!」


賢也がアタシの制服の袖を引っ張り、店の端へ連れていった。


「何?」

「あいつら、何なんだ?」

「失礼。また自己紹介が遅れましたわね」

エレナさんが、今の会話を聞いていたように言った。