「……………そうか。」
「ジェームスさん、どう思いますか?」
アタシはみんなに夢で見た事を正確に言った。
「何なんだろね…。」
「ジェームスさんでも分からないですか?」
「うん…。エレナは?」
「分かりませんわ。」
「そうですか…。ダニエルは?」
「分かんねぇ…。」
「そっか…。知ってるような気もするんだけど…。誰なんだろ?」
「…。」
アタシ達の間にしばらく沈黙が流れた。その沈黙を破ったのは…。





―キャアアァァアァ!!!





耳をつんざくような悲鳴だった。

「?!」
「何っ?!」





―誰かぁ!!!





―ガチャッ!
「珠璃?!」
「どこ行くんだっ?!」
気が付くと、アタシは部屋を飛び出していて、声のした方へ走っていた。