部屋に着いた時には、もう遅くて。誠也は苦しそうに胸を抑えながら、床に倒れていた。
ふと思い出し、自分の手を見た。あの時の、誠也の血がべっとりと付いていた。
「ごめんなさい…!ううっ…。」
アタシが泣き出した頃に、ジェームスさんとエレナさんが部屋に着いた。
「珠璃は悪くないから…。」
そう言って、励ましてくれているジェームスさんの言葉も耳に入らなくて。感謝するどころか、ジェームスさんが、ダニエルを知っている、という理由だけで、ジェームスさんを敵視している自分が居た。
ふと思い出し、自分の手を見た。あの時の、誠也の血がべっとりと付いていた。
「ごめんなさい…!ううっ…。」
アタシが泣き出した頃に、ジェームスさんとエレナさんが部屋に着いた。
「珠璃は悪くないから…。」
そう言って、励ましてくれているジェームスさんの言葉も耳に入らなくて。感謝するどころか、ジェームスさんが、ダニエルを知っている、という理由だけで、ジェームスさんを敵視している自分が居た。