“ガンッ"
激しい痛みが体中を襲った。
『痛っ…。』
『痛てぇーな!よそ見してんじゃねーよ!』
頭上から声がする。
いきなりの出来事で困惑する私。
上を向くと、
茶髪の綺麗な髪。透き通った目。整ってる顔。
『うわ、美男。』って心の中で呟いてみ
る。同じ学校の制服来てるけどこんな人居
たかなぁ?
『おい、聞いてんのか?』
いつの間にかぼけっとしてた私。
『あ、うん…。』
『ふっ、アホヅラだな。』ポツリとつぶやくと
自転車に乗って颯爽と去っていった。
『な、何なのよ!アホヅラって!!』
あの男ムカつくー!
あ、こんなことしてる場合じゃないんだ!
遅刻しちゃう!私は自転車にまたがると
ダッシュで学校に向かった。