『ねえ、朝陽の好きな人って誰なの?』

「はぁ?! いきなり何だよ!」

顔を赤らめる朝陽。その視線の先には美織。

『え、まさか…。朝陽の好きな人って美織!?』

思わず大声になってしまった。

「な、お前声でけぇーよ!」

『あ、ごめん!』

というか、この2人両想いだったんだぁ。

思わずニヤけちゃう私。

「何だよ。気持ち悪いな。美織には絶対に言うなよ!」

『分かってるって』
美織と朝陽気持ちが通じ合うといいな。

“キャアーッ!"

突然騒がしくなる廊下。

何だろ?って思って廊下に出てみる。そこ

に居たのは朝の失礼男。