教室に戻ると

「結衣っ!大丈夫!?」

美織が心配そうに尋ねる。

『大丈夫だよ!』ニコっと微笑む。

「良かったぁ…。心配したんだからね!」

『ありがとね。安静にしとけば大丈夫だよ!』

「そか。あ、そう言えばさっき結衣の事

お姫様だっこした人って、この学校の“王

子様"なんだって!」

そうなんだぁ、まぁモテそうだったしね。

あの容姿だし。

「結衣が朝話してた人って王子様なの?」

美織まで王子様呼ばわりするのかい!

『えっと、まぁ…。』

「良いなぁ、あんなカッコよくて優しい王子様と運命の出会いなんて!」

1人キャアキャア盛り上がる美織。

美織ってば本当妄想好きなんだから…。

そんなんじゃないのに。