『さっきの、キスだってまだ許してないんだからッ』

「あんなのでいちいち気にすんなよ、ハゲるぞ?」

『あのね~ッ』


コイツは反省の色も無いのか、さっきからムカつく態度ばかり…ッ
てか、あんなのって!!
あれが私のファーストキスなのに~ッ!!



「おい、お前ら早く廊下にならべ」

「へぇーへぇー」

『…ッ』


腰パンをしてるズボンのポケットに手を突っ込み、ダラダラと歩いて先に三浦蓮が廊下に出た。

きっともう少し遅く先生が声を掛けなかったら、また殴ってただろう…

込み上げる怒りを深呼吸を繰り返し、抑えて抑えて廊下に出た。



『うわ…』


目の前にはくっちゃべってる男子達の姿
本当に私一人と言うことに悲しさが出てくる。

私が夢見た高校生活は今をもってガタガタと崩れ落ちた。

さよなら、私の高校生活…