「何々?デートのお約束??」

「ばっ!!ちげーよ!!」


途中現れた倉谷くんにからかわれて、蓮はしかめっ面をして先に進んでしまった。

なんか蓮には助けられてばかりだな…

強引な奴だけど時には優しいし、

こないだもクラスのみんなと仲良くするキッカケを作ってくれたのも蓮だし…


゛ありがとう゛くらい言わなきゃね。


私は蓮の後を追うとしようが、倉谷くんに肩を掴まれて足が止まった。



『え?どうしたの?』

「なんか、アイツ顔赤くね??」


少し先に進んだ蓮はテーブルの椅子に定食を置いて、和也くんと話していた。

確かにその横顔は少し頬が赤く染まっていた。



『もしかして…』

「昼飯終わったら協力してな」

『う、うん』


倉谷くんと私は何事も無かったように振る舞い定食を買って蓮達と同じ席に着いた。