―…パシッ
目を瞑っていた私の耳に鈍い音、そして肩を掴んでいた手の感触が消えた
「すいません、コイツ返してもらえますか?」
『蓮!!』
目を開けて横を見ると蓮が先輩の手を掴んで睨んでいた
「なんだよ、一人で俺らに勝てるとでも??」
先輩達が私達を取り囲む、蓮の顔を見ると顔色変えずに冷静なまま
「はっ、一人とでも思った??」
―…ゾロゾロ
背後から近づく複数の足音…、振り向いて我が目を疑った
『嘘…ッ』
そこにはクラスみんなが私達の方に向かい歩いていた
どうして??
みんな私の事嫌いな筈なのに…
「言ったろ?俺はお前の見方って
でも、みんなも見方になったんだよ」
蓮はクラスのみんなを見てフッと笑い私の頭の上に軽く大きな手を置いた