「今、どうして?とか思ったろ」

『な!何でッ』


図星をつかれてビクッと肩を震わせると蓮はゆっくりと私から体を離した



「俺はお前を嫌いになんかならねー」


蓮の顔は暗闇のせいで薄暗い街灯でしかわからない
だから今どんな表情をしてるかもわからないのに…


何故か言葉だけでドキドキしてる自分がいる



「俺はお前の見方だ」

『…ッ、ありがとう』


蓮の優しい言葉が嬉しくって涙が零れた
また、そっと抱きしめてくれた蓮の胸で私は泣き続けた

そのあと蓮にわざわざ家まで送ってもらって
部屋に入りベッドに倒れ込むように横になると疲れで寝てしまった