―…



どれくらい走ったのかな…
気づいたら暗闇の街を歩いていた

周りを見ると、ブランコ、すべり台
どうやら公園みたいだ



『ぐすっ』


鼻をすすり、ブランコにゆっくりと腰を降ろした
キィーキィーと錆び付いた音が静かすぎる公園を不気味にする



『学校、転校でもしよっかな』


きっとその方がいいのかもしれない…







「やめんなよッ」

『蓮!!』


いきなり目の前に現れた蓮の姿を見て立ち上がった
蓮は苦しそうに息を切らして私に近づいてくる



「バカ、探したんだぞ」


ぎゅっと抱きしめられた走って来たのか額には汗が滲み出ていた

何でこんなにも必死になってくれるの?
私みんなの嫌われ者なんだよ?

どうして…