ノートをそいつに向かって叩き付けた

自然にパラパラっとそいつの目の前でノートが開いた



「…これっ」

「アイツお前らの名前と性格とかそのノートに書いて覚えようとしてたんだよ」


ノートの中にはクラスの奴らの名前や特長なのがかかれていた

一人一人丁寧に…



「アイツはアイツなりにみんなと仲良くなりたかったんだよ
一方的にアイツの気持ちを踏みにじりやがって…ッ」

「「「…………」」」


みんな反省をしてるのか俺への視線はやめて俯いて朱祢のノートを見ていた



「俺、朱祢を探してくる」

「おい、蓮!」


俊と和也を置いて俺は店を出た



パラパラッとめくれば茅原を一番に傷つけた奴の名前も出てきた



「浅田淳…クールで大人、でもゲームになると子供みたいにはしゃぎだす…」


俊と和也の前で浅田はポツリポツリと小さな声で言葉にして読んだ



「よくわかってるじゃん…」


浅田は泣きそうな顔をして前髪をクシャッと手で掴んだ