雨の中で










前が見えなくって










苦しく、辛くなっても










晴れれば、未来に向かう虹が空にかかるから―…






『…っ、蓮!!』


蓮の部屋の前に来て、休む暇も無くドアを叩いて呼んだ。





―…ガチャ





「何?朝から…」


寝起きだろうか、蓮の髪は寝癖でボサボサ。
オマケに眠そうに大きな欠伸。


でも、そんな事なんか後回し…っ



『梢さんが置き手紙残していなくなったの!』

「は?」


私は手に持っていた、クシャクシャになってしまった置き手紙を蓮に渡した。


手紙の内容は…、