「今日の夜に打ち上げをしまーす!!」


「「えぇーッ!!」」


みんなが倉谷くんの方を一斉に見て口を揃えた。

そんな私も和也くんと一緒にポカーンと口を開けて突っ立ていた。



『何故、打ち上げ?』


静まり返る重たい空気の中手を上げて質問をした。



「みんなとより仲を深めるためよー!!」


ズビシッと丸めたであろう紙の棒を私に向けて指した。



「とにかく、6時に近所のゼリアに集合で!」

『ちょッ!倉谷くん!!』


言うだけ言って倉谷くんは教室から逃げるように出て行った。

まさか私の為に打ち上げとか??

倉谷くんに限ってないよね…



「茅原は来るの?」

『ん、行くよ』


そうだよ!せっかくみんなと仲良くなるチャンス!!
この打ち上げでみんなと仲良くなってみせるッ!



「何してんの?」

『げ、蓮…』


私が一人はしゃいでいるとタイミングよく蓮が教室に入ってきた。