『あ、あの~』
恐る恐る手を挙げると、二人して私をキッと睨んだ。
「てか、あなた誰よ!」
『わ、私は「彼女だよ」
私の前に手を出して、蓮が変わりにお母さんに向かって、真剣な顔立ちをして言った。
彼女…、お母さんを前にすると恥ずかしいよぉ…っ
ドキドキしながらお母さんからの返答を待つと、思いもしなかった言葉が返ってきた。
「別れな」
『「!?」』
冷たい目、口調で私を突き放した。
その言葉は凄く私の胸にのしかかった。
「んでたよ!!電話で言った時は「いいから別れな!!こんな貧相な女は認めないよ!!」
…別れな
…貧相な女は認めない
そんなの…っ
『私は、絶対に蓮と別れません』
「何ですって?」
真っ直ぐお母さんの方を向いて言った。
どんなに嫌がられても、私は蓮と別れる気は無い。