「友達なんだぜ、朱祢って呼んでもいいじゃん」

「あのなぁ~っ!!」

『そうよ、いいじゃない!
じゃあ、私も淳くんと゛倉谷くん゛って呼ぶね!』



ニッコリと笑って答えると周りは静まり返った。



「なんで、俺だけ名前じゃないんだよ!」

『倉谷くんは倉谷くんだもーん!』

「お前ら、待てよ!!」


朱祢が逃げると俊介も文句をいいながら追いかけて。

そして、浅田も二人を追いかけていった。










やっと静かになった廊下には、俺と和也の二人。


妙に空気が重いような…



「仲直り、ちゃんとした?」

「あ、ああ…」

「なら、よかった。もう、喧嘩すんなよ」


フッと軽く笑った和也に、俺は前から思っていた疑問をぶつけてみる事にした。