そんな願いをした夏の夜でした…
―夏休みもあっというまに終わり…
『イエーイ!!二学期だぁ!!』
「はしゃぎすぎ」
静かな廊下に私の叫び声が響いた。
『だって蓮、みんなとまた一緒にワイワイ出来るんだよ!』
「俺は朱祢と夜をワイワイしたいよ」
『…なっ!』
ななな、何を言ってんのよ。
このエロ大魔神は!!
言い返せないままお互い睨めっこをしていると…
「朱祢、蓮!おはよーっす!」
『倉谷くんに、みんな!』
倉谷くんの後ろには浅田くんや和也くんの姿。
勿論、テンションが高い私と倉谷くんは意気投合して、お互いの手をパンと叩いた。
「てか、何゛朱祢゛とか下の名前で呼んでんだよ」
眉間にシワを寄せて強張った表情をした蓮が私の倉谷くんの間を裂くように入った。