―こうして喧嘩しても
「あのさ…、結構、我慢してたんだけど…」
頬を赤らめてごにょごにょと言葉をハッキリさせない蓮。
おかしくって思わずクスッと笑った。
『優しくして…、ね』
「お、おぅ」
この勝負は、一歩リードした私の勝ちだね。
―ずっと
「朱祢、愛してる」
『私も、蓮の事愛してる』
―ずっと、一緒にいようね…
自然に目が覚めると、窓から見る外は闇の世界になっていた。
隣には腕まくらをしてくれてる蓮。
『夢じゃないよね…』
初めて、好きな人と一つになれた。
蓮が愛おしくって、腕まくらのしていない手を私の手と絡めた。