「大丈夫!!おじさんより話相手にはなるって!!
フランクフルト、そのころには焼き上がるし」
こんなに言ってくれてるし断るのは失礼だよね。
『…じゃあ、ちょっと行ってきます…』
「おう!!行ってらー!!」
財布はおじさんに預けて岩山へと向かった。
甥っ子さんってどんな人なんだろう…
まさか、オタク??
いや、海と言えばギャル男??
うわー。
何か不安なんですけど、ものすんごく。
甥っ子さんの事を考えている間に、すでに岩山へと着いてしまった。
それにしても、デッカイ岩だなー。
なんて呑気な事を考えて海に半分浸かってる小さな岩を歩いて探すと…
―…ドンッ
『ッ!!』
横から誰かにぶつかりバランスを崩した私は海の中に落ちるハズだった。
『あ…れ…??』
海に落ちる衝撃もなく、ゆっくり目を開けると私の腕は誰かに掴まれてる状況だった。