―…



「なぁ、和也!!」

「ん?」

「茅原、思ってたより元気だな」


荷物を置き終えた俊介がそう言った。


思ってたより…、元気??



「そんな訳ないじゃん」

「え?何で?」

「俊介は分かってないねぇー。
アイツは内面の事は決して人には見せない」


わからない俊介に隣にいた浅田が俺の言葉を付け加えたように言った。



「人の心配はするくせに、自分の事は誰にも言わない頑固な性格…」

「おぉー。まさに浅田に似てるじゃん」

「俊介っ!!てめえーっ、待てよ!!」


俊介が急に有利に立ったのが許せないのか、目の前で逃げる俊介を追う浅田。


てか、茅原の話から脱線してるし…



「あ、俺さー。気になった事あるんだけど」

「何?」


俊介が俺の顔を見て口を開いた。




「和也って茅原の事好きなの…??」

「は?!そうなの!!」


浅田はビックリして俊介と俺の顔を交互に見る。


質問をされた俺も少し同様して顔を俯いた。




「俺は―…」





俺は、茅原の事…