暖かい外の風が一気に私を包み込み、長い髪がバサバサと揺れた。



「「「かーやっはら!!」」」

「朱祢さーん!」


名前を呼ばれて下を見れば…



『みんな!?』


そこには和也くん、倉谷くん、浅田くん、雫ちゃんの姿があった。



「海!行こーぜ!」


和也くんが私に向けて叫んだ。



『海!?』

「おう!!それに、たまにはこのメンツでもよくね?」


ケタケタと笑う浅田くん。

確かにいつも蓮がいたからこのメンツで遊ぶのは初。


し、しかも雫ちゃんとなんてレアじゃん!!



「早く水着に着替えて降りて来いよ!」

『うん!わかった!』


私は大好きな雫ちゃんがいる事や海って事もあり、行くことにした。



海で泳げば…、

少しは気持ち楽になるかな??






『おまたー!』


水着に着替えた私は、笑顔で四人の輪の中へと入って行った。




きっと、和也くん以外のみんなも蓮と別れた事知ってるんだろうな…


だから私を海に連れてく企画を出したんだと思う。





『ありがとう!』

「へ?」

「何が??」

「??」

「私、何かしちゃいました?!」

『あはは、何でもないよーん!』


きょどる四人を見て私は笑って話をはぐらかした。