すかさずテーブル席に案内する朱祢。
それを悔しそうに見つめる男子達…
「食いもんにつられた女はコェー」
「そんな事、朱祢の前で言ってみ?
浅田、血祭りだぞ…」
蓮の言葉を想像した淳と俊介と和也は顔が真っ青に染まった。
「俺、お客さん迎えに行ってくるわー」
「浅田も行くなら俺もー」
急いで持ち場に行った二人、そして何故か蓮の隣から動かない和也。
「和也は行かねーの?」
「茅原を見てんのが楽しくってさ」
フッと口元を上げて笑ってる和也から視点を変えて朱祢の方に向けた。
なんだろう…、凄い落ち着かない。
まさか、和也…
『こらぁー!!蓮と和也くんも手伝ってよ!!!』
「あーい」
朱祢に怒鳴られて、普段笑わない和也がニコニコしながらお客さんを出迎えに行った。
そんな事…、あるわけないよな…
俺は頭をブンブンと横に振って、頭をリセットした。