『三浦蓮~ッ!!』

「あったり~♪」


三浦蓮はジタバタ動く私をかたくなに腕の中に閉じ込めて離そうともしない。

てか、体育館から出てるみんなに見られてるよ~!!



「蓮、茅原嫌がってんじゃんか」


倉谷くんが苦笑いをして止めにはいるが。



「違う違う、天の邪鬼なんだよ」

『本気の゛嫌゛なんですが!!』


離そうとしない三浦蓮に少しドスのきいた言葉で横から睨んでやった。



「てか~、俺と付き合えよ」

『はッ!?バカじゃないの!』


甘ったるい声を耳元で囁かれても、ただうっとおしいだけだ。
私は早く離れたくって冷たい態度をとり続ける。

そして最終手段にうって出た。



『私は、私の゛恋愛条件゛に当てはまらない人とは付き合わない!!』

「なんだ?それ?」


私の言葉に疑問を持ってなのか驚いてなのかやっと三浦蓮は私を解放してくれた。



『アンタに諦めて欲しいから言うわ…

1、優しい人
2、嫌がる事はしない
3、浮気は厳禁
4、約束は守る

以上!!』


私の理想の恋愛条件に三浦蓮も倉谷くんもポカーンとした表情になった。

まぁ、三浦蓮とは正反対だもの。

きっと諦めてくれるはず…