「久しぶり…」
「!!!」
浅田くんは、私の隣にいる雫ちゃんを見て目を見開いて驚いたが、急に眉間にシワを寄せて雫ちゃんを睨む。
「…なんで学校まで来たんだよ」
明らかに雫ちゃんが現れた事によって機嫌が悪くなっている。
「今度のお…「言うんじゃねーッ!!!」
浅田くんの怒鳴り声に私と雫ちゃんは肩を震わせた。
いつもの優しい浅田くんはいない…
「お前の顔なんか見たくねーんだよ!!」
「ッ!!」
浅田くんの言葉を聞いて明らかに傷ついた顔をして口に手を当てる雫ちゃん。
二人の間にどんな理由があるか知らないけど…
『ストップッ!!』
「かや…は…ら」
私の制止の言葉を聞いて、浅田くんの強張った表情が和らいだ気がした。
これ以上、責め続ける浅田くんの言葉を気いたら私、泣きそうになっちゃう…