「よかったら俺ん家隣だから上がりなよ」
『いや、でも…』
さすがに初対面でいきなり過ぎるが、折角のチャンスを逃したくはない。
「にゃーん♪」
「コイツも上がれってさ」
にゃんこを抱き上げて彼女に渡した。
自分の大好きなにゃんこに見つめられて…
『じゃあ、ちょっとだけ…』
「何か目、輝いてない?」
うるうる目なにゃんこに簡単に落ちた。
「記念に写真でも撮る?」
リビングでソファーの上でにゃんこにじゃれてる彼女に麦茶を出して言ってみた。
『是非!!』
「んじゃ、待ってて」
近くに置いてあったインスタントカメラを手にして、再び彼女の元に戻った。
「にゃんこと並んで!」
『にゃんこ!写真だよ~!』
にゃんこは大人しく彼女の隣に座った。
「はい、ちーず!」
━…パシャッ