何故にゃんこの名前を知ってるのか気にはなったが、きっと首輪に書かれてる゛にゃんこ゛と言う文字で名前と思ったのだろう。



『あ!にゃんこ!!』


彼女の手からスルリと地面に降り立ったにゃんこは俺の所に向かってくる。



「にゃーん」

「お前…」


足にスリスリと頭をなすりつけて甘えるにゃんこが確信犯に見えた。

俺がいつも見てるの気づいてたな…



『ちょ、にゃん…こ…』


足下にいるにゃんこから俺に視線を変えた。



「コイツ、俺の猫だから」

『え!あ、ごめんなさい!!』


俺が飼い主とわかり慌ててバッと頭を下げて謝る彼女。

別に遊んでた位じゃ怒らないし。

でも、これはにゃんこのお陰でチャンスかも知れない。