もしかして、私にゃんこ繋がりで昔蓮に会ってるの?!
「だよな~、一回しか会ってねーもんな」
『なんか、ごめんなさい…』
゛別に気にすんなよ゛
と言って私の手から写真を取った。
「俺は覚えてた、一目惚れだったから」
『…ッ』
真っ直ぐな瞳で見られて、私は顔が熱くなるのを感じた。
いつものふざけてる蓮では無く、真剣な顔をした蓮。
「昔さ、空き地でにゃんこと、いつも遊んでるお前を見てたんだ」
蓮はポツリポツリと過去を語り出した。
『にゃーんこ!』
出た。またアイツだ。
『今日は何して遊ぼうか?』
「にゃー」
いつも空き地で俺の飼い猫のにゃんこと遊ぶ。
空き地の隣の家が俺の家だから学校の帰り道、嫌でも見てしまう。
「にゃー!」
『あはは!可愛いなぁ~!』
俺は、無邪気に笑う君にいつしか思いを寄せていた。