歩莉は涙目になっていた。

さっきの言い合いでかなり
周りの人から注目されている



あたしが悪いみたいじゃん


「もう、あたし帰るからね」

「歩莉は諦めんけ。
絶対に佑芽奈から信頼されるくらいがんばるけん」


あたしはその場を立ち去った。


あたしが人を信頼?


無理に決まってる



いつものように家に帰ろうと歩いていた。



マンションの下までくると


マンションの下に
見たこともないような
真っ黒でピカピカの車が止まってた



通りすぎようとしたら


車の窓が空いた。



あたしは窓から覗いてる人を見て


固まった…



「お…父さ‥ん……」



幼いころにさよならした人がいた