しばらくふたりで無言のまま読みふける。




「なぁ純太、どーだったのよ、あの子」


不意にヤスが沈黙を破った。




「誰?」


顔を向けると、ヤスはマンガを読みながら言う。


「今日コンビニ連れてった子」


あー……。




「えらく子どもっぽかったぞ」


オレもマンガのページをめくりながら答える。


「だよなぁ? オレももうちょい女っぽい子のほうがいいって、修吾に言ったんだけどさ、

純太にはあ―ゆー真面目で清純な優等生タイプがいいって聞かないんだよ」




「優等生なの?」


イメージじゃなかったから思わず聞いたら、ヤスは怪訝そうな顔をした。


「勉強できるって修吾が言ってた。つーか、お前去年同じクラスだったろーが」


「え、オレ……?」


「ちなみに今年もクラスメイトだぞ、純太」




マジか……。