「ウゼ」


オレはもう修吾のほうは見ずにラーメンを食うことにした。


お前の説教なんか聞いてられるか。




「でもな、純太。今まで誰が泣こうが喚こうがまるで無関心だったお前が、あの子のことはちゃんと気にしてやれたんだ。
これはたぶんスゲーことだよ。望みはある」


なのに修吾はさらに寒い言葉を投げかけてくる。


エラそ―に。




「修吾お前さー、かんじんなことがわかってねーのな」


そのくせ修吾はバカだ。


「そんな望みの薄い、引きこもりの上にキレやすくて手の早い不良と、誰がつきあいたい? 真面目な子なんだろ? 向こうがイヤに決まってんじゃん」


なぁ、と修吾の彼女に言ってやった。




「確かに……」


横からヤスがボソッとつぶやくから、ちょっとおかしかった。