小川翠と修吾とオレは小学校が同じだった。



小学生のとき、翠はオレのことを完全に見下してバカにしてたくせに、中学に入ってからは、なぜかあいつから告られて断る、を繰り返している。


意味のわかんねーやつだらけだ。




「お前がつまんないことするからだ」


修吾に吐き捨てるように言ってやった。




「何が?」


「女紹介しろなんて、オレがいつ頼んだ?」


キョトンとされると、イラッとくる。




「だけど気に入ったろ? 今までつきあってきたケバイ女どもより、純太にはあーゆー真面目な子のほうが似合うんだ」


はぁ? 何を根拠に?


「キモ。理解者づらすんなよ」


そうつぶやくと、逆にギロリとにらまれた。




「純太……。いつまでそうやって誰からも何からも背を向けて生きてくつもりだ? お前もそろそろ、ちゃんと向き合ってくれる相手を探せよ」


なんて修吾はマジで語りかけてくる。