「何色の水着がいいと思いますか?」
「え、色?」

色か、そりゃ白に決まってる。それも透けるくらいの素材のほうがいい。

「白とか似合いそうだよ」
「白ですか? はい、じゃあ白で探してみます。可愛いのあるといいなあ」

なんだか、楽でいいなこの子。
俺達は時間の許す限りのんびりと過ごした。

加穂留の手作りの弁当も食べ、この日俺は1円も金を使っていない。

全てを加穂留が出していた。

なんでここまでするんだろうか。

でもまあ、楽だからいいか。