海の中でパシャパシャ?
水着着て海に行きたいんだろうか。

俺は隣に座っている加穂留の体を本人に気づかれないように頭から爪先まで、舐め回すように目を這わせた。

横を向いて楽しそうに笑っているので俺がガン見していることに気づいていない。

この体に水着。
悪くない。むしろ着せたい。

「あー、俺も海は好きだよ。夏は山より海のほうが好きかも」
「本当ですかっ!」
「なんなら今度行く?」
「はいっ!」
「じゃ、海は」
「行きたいところあるんです! そこでもいいですか? わあ! 新しい水着買わないとー。楽しみだなあ」

新しい水着、まあ、行きたいところがあるならそこでいいか。探す手間も省けるし。