「うわ。まじかよ」

おもわず椅子を後ろに引いてパソコンとの距離をあけていた。

口を手で覆って息を止めた。

画面に出されているのは女の子の写真。

巷で流行っている40人からなるアイドルグループのセンターに立っている子にそっくりで、カメラ目線でこっちに笑顔を向けている。

「もろ、タイプ」

上半身しか写ってないが、黒髪に清楚な雰囲気。

しかし、俺がびっくりしたのはそこじゃない。

この加穂留という子の後ろに写っているもの、それは、俺の家。

そこを見て血の気が引いた。