掃除も終わり私は部屋でさっきの初穂が言った事を思い出していた。

「好きだよっか…。」

あれ、本当だったのかな
もしそうだったら嬉しいけど、そうじゃなかったら嫌だな。

素直に言えば私は初穂が好きだ。
初めて会ったあの日からずっと。

私のごまかしであっちはなんとか気付いていないみたいだけど。

私も好きなんて

「言えるわけないじゃん…。」

そう1人呟いていると

「何が?」

と私の顔を初穂が覗きこんできた。

「っ!!!な、何してんのよあんた!!!」

「暇だから美夜日に会いたいなーと思って」

私があまりにいきなりすぎて停止していると

「で、何が言えるわけないの??」

と初穂が私が一番されたくない質問をしてきた。

「そ、そんなこと言ってたっけ?」

「うん!」

即答かよ!!

「ねーねー気になる!!」

「あーもー!!うっさい!!!ほっといてよ!!!!!!!!!」

「…………。」

ん?
いきなり初穂が黙った。

「ごめん……」

初穂の方を見ると初穂は下を向いていた。

「美夜日がそんなに嫌がるとはおもわなくて…………」

今にも泣きそうな小さな声で言った。

「いや、そんなに怒ってないしさ、ほら顔上げて?」

「ほんとに?怒ってないの??」

「うん」

すると初穂は「良かったー」と微笑んだ。








いつも通りのやりとり。
私が怒鳴って初穂が謝って私が誤解をといて初穂が微笑む。





そう、なんら変わりのない平凡な日常。