「はあ……。どうやら夢じゃないみたいだな……」



何度見ても、鏡の向こうには。



女の姿をした俺が立っている。


どうしてこんなことになってしまったんだろう?





俺がいつ、悪いことをした?



自分ではさっぱりわからん。





「早くしないと、遅刻するわよ!」



「うわっ!!ナナ」


いきなり俺の目の前にドアップになって現れるから。



腰抜けるかと思った。