「元の姿にもどるには、人それぞれ違うから……」




「……お前、さっきから言ってること、ワケわからねえ」



「分からなくて結構。どうせこれから嫌でも体験してもらうのだから……」



ほんとにこれは、夢か?



それとも現実なのか?



俺の頭は、混乱状態に陥っていた。




「あなたが元の姿に戻るテーマとして……これからは『大切なもの』について色々乗り越えてもらう」



「大切な……もの?」