誰だ?



愛羅の声……じゃないような。


思い切って後ろを振り向いてみた。



だが、そこには誰もいない。



幻聴か?



今の声は一体……。



キョロキョロして探してると、また声が聞こえた。




「何処見てるのよ?もっと上の方よ!」





上……?


えっ!上!?


急にハッとして、俺は上を向く。



すると、羽根をはやした女の子が、俺の目の前を飛んでいた。