「ふう……」


私は一つ大きく深呼吸をして、心を落ち着かせる。



一時間も飛んでたため、さすがに疲れてしまったな。



早いところ、例の少年を見つけてなんとかしないと……。





しかし、これだけある家の中から、どうやって少年を探す……?



「そういえば……」


私はふと思い出して、ポケットに手を突っ込む。


「イチイ様から、少年の写真と調査資料を預かってきたんだった……」



その資料を取り出して、私は目を通す。