はあ~……。


疲れる……。




朝から疲れるって、どんだけだよ……。



「もういい。私先に行くから。誠なんか、遅刻しちゃえばいいのよ!!」

愛羅がくるりと背を向けて、出ていこうとする。



「あ、おい!待てよ!」

俺はとっさに愛羅の手を掴んだ。


でも愛羅は、その手を振り払った。