「誠。いつまでもそうやって塞ぎ込んでも、愛羅さんはもう戻ってこないのよ?」



「そんなことわかってるさ・・・・」


「誠。私が言ってた意味は・・・分かったかしら?」


「え?」



「本当に大切なモノを見逃してるってこと」


「ああ、俺は自分が思ってた以上に、愛羅を思ってたこと。誰よりも大切な存在になってたことかな・・・?」





「ん~半分正解だけど・・・それよりもっと大切なことに気付けてない」



「一体何だよ!?もうそろそろ教えてくれよ。頭がどうにかなりそうで、俺まで死んじまいそうだ」



頭を抱えて困り果てる俺を見て。


ナナは口を開いた。