ーーー昼休み。



「愛羅、希良さん。一緒にお弁当食べよう……って。あれ?愛羅がいない」



「あ、愛羅なら、氷山くんとさっき中庭の方に一緒に歩いていったよ?」



「え?」



氷山って……優太か?



俺の親友、氷山優太。



なんで優太と愛羅が二人でいるんだ?


それを聞いて俺は、いてもたってもいられなくなった。




「希良さん、ありがとう!」



「あ、ちょっと!田代さんお弁当は?」



「ごめん。先食べてて!」


俺はそれだけを言って、中庭へと向かった。