まあでも、希良が嬉しそうにしてるのは、悪くないのかもな。



ふっと俺は笑ってみせた。



「あ!!やっと笑った!!」



「え?」


「真琴ちゃん、昨日からずっと難しそうな表情だったから心配してたのよ?やっと笑った」

愛羅が嬉しそうに言う。


「そ……そう?」



「うん!良かった。あ!私たち真琴ちゃんにクッキー焼いてきたのよ。はい、どうぞ」


二人からクッキーの入った袋を渡される。