「パパがしてやろうか?」



「やだっ!ママがいい!おりるー」



「や、やだって……」



美久の言葉にシュンと肩を落とすリュウに笑みがこぼれる。



いつもいつも


リュウの落ち込み具合といったら本当に面白い。



いや、面白いなんて言っちゃダメなんだけど。



でも


いつも俺様のリュウが落ち込む姿はレアものなんだよね。



李久の隣に来た美久の口に同じように綿菓子を入れた。



「あまーい!フワフワだね」



ホッペを両手で覆いながら美久が笑う。



「そうだね。でも食べ過ぎたら虫歯になるよ」