「はい、あーん」



綿菓子をちぎって李久の口に入れた。



「どう?美味しい?」



「うー!」



よっぽど美味しかったのか手を叩いて満面の笑みを浮かべる李久。



わかりやすいことこの上ない。



「あはは、可愛いー!もっと食べる?」



「あー!」



大きく頷く李久。



「ママ!みくもあーんして!」



「美久はそれ食べてるじゃん」



リュウから奪い取った綿菓子にパクつく美久を見て苦笑い。