コクンと小さく頷く美久。
「してあげなよ、抱っこ。言葉よりも伝わるし。それに今は情緒不安定みたいだから、ワガママ聞いてあげてもいいと思うよ〜。1日1回ハグしてあげるだけでも全然違うと思うし」
今度はユメさんはあたしの方を見て優しく言った。
そう言われて少し考えた。
李久が動き回るようになってから、美久とはあまりスキンシップを取っていなかったかもしれない。
それは決してわざととかじゃなくて、李久に手を取られていたから。
リュウの言った通りだったかも。
まだまだ甘えたい年頃なのに、少し厳しくしすぎたかもしれない。