「自分で起き上がれるでしょ?」 「起きれないもんっ」 「またそんなこと言ってー。いつも起きてるじゃん」 「いやっ」 「じゃあずっとそうしてる?ママと李久は帰っちゃうよ」 「……やだっ!」 どんどん涙目になって行く美久。 言葉で言えば理解出来る年齢にはなったけど、どう言えばちゃんとしてくれるのかがわからない。 「美久ちゃんはママに抱っこしてもらいたいんだよね?」 ユメさんが李久を抱っこしたまま美久に優しく微笑んだ。