「ママ……ッ!みくも!」



李久を抱き上げると、今まで下を向いて拗ねていた美久が顔を上げた。



「美久はさっきパパと入ったでしょ?それにご飯食べなきゃ」



「やだーっ!」



また始まったよ。


大きな瞳に涙を溜めて今にも泣き出しそうな美久。


二人共リュウ似だからパッチリとした大きな瞳をしている。



「ご飯食べたら来てもいいけど、それまではダメだよ」



「やーだー!」



足をジタバタさせて必死に抵抗する。