「気を付けるよ。でも……リュウもせめて悪いことをした時は叱ってくれなきゃ困るよ。今日だって結局李久に謝らなかったんだから」
グイッと一気にビールを飲み干すリュウにそう言った。
そしてグラスをテーブルにコトッと置いて一言。
「努力する」
叱るのに努力って……。
しなくても簡単に出来るでしょーが!
なんて思ったけど、言い合いになりかねないので黙っておいた。
「さ、りっ君はママとお風呂入ろうね〜」
リュウといっぺんに入ってくれたら楽なんだけど、ギャン泣きするから李久はあたしと。
数回リュウと入ったことがあるけど、泣き過ぎてひきつけを起こしたことがあるのでそれ以来ずっとだった。