「美久はまた泣いてんのか」



苦笑いを浮かべたリュウが上半身裸のまま浴室から出て来た。



引き締まった体に、水を弾きそうなほどの艶。


体型は出会った頃から全然変わっていない。



「今度は李久の離乳食が食べたいんだって。はい、あーん」



「うーっ」



必死にモグモグしながら食べる李久。


好き嫌いせずに割と何でも食べてくれるから助かる。


食べてる間はリュウを見ても泣かないしね。



李久のご飯中、リュウは泣いてる美久の髪の毛を乾かしてくれた。



リュウが構うとすぐに泣き止むのはいいけど、機嫌が良くなったと思えばまたワガママを言い始めるから困りものだ。